先生へ
学校の先生を尊敬する国ランキング(51カ国)
1位:タイ・インドネシア・ブラジル・トルコ・フィリピン・ルーマニア:100%
2位:イタリア:99.1%
3位:ベネズエラ:99%
32位:アメリカ:93.6%
36位:シンガポール:92.7%
46位:フィンランド:85%
50位:韓国:65.5%
最下位:日本:41.8%
先生は、尊敬されるべき存在、それは、学校の中と限らず社会においてもである。
なのに、日本の学校の先生は、際だって尊敬されていない。
それは、学校も、社会も、父兄も、生徒も、先生自体も尊敬されない、できない環境をつくっている。だから、先生は尊敬されないのである。
それは先生個人の問題と言うより、先生を取り囲む環境や状況の問題であり、先生一人ひとり個人の力ではいかんともしがたい問題なのである。
第一に、先生は権威であるべきなのである。
今の先生は、常に絶え間ない暴言、中傷に曝されている。
先生を守る為には、先生に対する礼節を守らせることだが、先生に対する口の利き方、言葉遣い、先生に対する態度姿勢など、某人気テレビ番組によって根底から覆されてしまった。
未だにテレビ番組の主人公は、先生の手本のように見なされているが、主人公は、生徒達から呼びつけにされたり、蔑称で言われることがあたかも正しいことのように喧伝されている。
これも作者や主演俳優が反権威、反権力主義者だからであろう。
この様なことが先生の権威を失墜させ尊敬されない状況をつくり出している。
先生とは指導者なのである。指導者は、指導者として遇しなければその地位は守れない。
先生の精神状態は非常に危機的な状況にあると考えられる。
ところが、今でも、主人公を演じた俳優は、教育の権威のように振る舞っている。
これでは、先生の置かれている立場が改善されるはずがない。
これは象徴的なことである。
日本の教育者は、敗戦によって教育者とはしての責任が問われ、多くの先生が教育現場から追放された。
そして、教科書は黒く塗りつぶされ。多くの先生方は自信を喪失したのである。
その上で、新しい教育が過去を全否定するように導入された。
必然的に反体制、反権威主義によって教育の現場は支配されたのである。
その結果、皮肉なことに先生方が尊敬されない、尊敬できない環境、包囲網が形成された。
それは学校、社会、父兄、生徒、そして、組合等全方位に及んだのである。
これでは先生を尊敬しろという方が無理である。
師
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