そうだ、恋をしよう。あなたは、これから始まるドラマの主人公。

Ｃ　そうだ、恋をしよう

　そうだ、恋をしよう。
　これから始まるドラマの主人公は、あなただ。

　恋は誰でもできる。金もいらない。恋は、美男美女だけに許されたドラマではない。恋をすることは誰にでもできる。人を愛する事は誰にでもできる。

　さて、どんな恋をするかな。プラトニックな恋が良いかな。それとも、ドンファンになるかな。でも、みすぼらしかったり、惨めたらしかったり、身勝手な恋は、嫌だよね。だって恋は、一人ではできないもの。愛のない恋なんてできないもの。恋は、金では買えないもの。

　純情もいいものだよ。手っ取り早い恋なんてない。恋には、手順が必要だ。手抜きをすれば、手抜きをした分、恋は、薄っぺらになる。
　かといって、臆病になっても駄目。君は、英雄でなければ。恋は、自分が守るべきものを発見するための旅。そう、冒険なんだ。
　だから、勇気を持って、外へでないと。ぶっつかっていかないと成就できない。一人で閉じこもっていたら、恋は、できない。恋は、経験。勉強ばかりしていたって、本当の恋はできない。恋は、実践。失恋を怖れていては恋はできない。

　手を握るのも、キッスをするのも、目を見つめ合うのも、ワクワク、ドキドキ。恋は、八十％の思いこみと二十％の偶然。だから、神様のいたずら。

　焦らないで。焦ると台無しになる。プロセスを楽しもうよ。自分も相手も大切にね。だから、歩く速度で恋をしよう。だって、一生を伴にすることだってあるのだから。一歩一歩、大切に大切に、確実に、確実に、歩いていこう。

　小さくてみすぼらしい部屋でも、ろうそく一本あれば、素敵な御殿に様変わりする。演出が大切。だって、言葉だけでは、自分の思いは、伝わらない。雰囲気が大切。恋は、自分、世界を一変させる。それまで、何の変哲もない日常生活が輝きだす。気にもとめていなかった、何でもない風景が、生き生きと語りかけてくる。だから、ちょっとした、些細な事でも、愛おしく、かけがいのないものに思えてくる。ほんの一時が、永遠に思えてくる。恋は、魔法。恋は奇蹟なのだ。

　昔は、プラトニックラブばかり、いまは、肉欲、快楽・悦楽。どっちも、どっちだ。どっちも臭い。恋は、バランスだ。精神と肉体バランスがとれなくては。

　経験って怖い。一度経験したら、引き返せなくなるものもある。相手を傷つけたり、愛をぶち壊したら、元も子もない。愛は、強靱で力強いが、恋は、繊細で壊れやすいのだ。焦らずじっくり恋を熟成し、愛を育てよう。

　自分を大切に思うなら。相手を大切にしよう。なぜなら、その人は、自分の宝。神様がくれた、宝石だから。その人を傷つけることは、自分の愛を、自分の人生を傷つけること。

　恋は、自分が、何を命がけで護らなければならないのかを知る事。自分が何のために、誰のために生まれてきたことを知る事。生きてきた証。
　失恋をしたって良いさ。今、巡り会えなくても、恋をすることを諦めては駄目。永遠に恋をしても良いのだから。

　だから、恋をしよう。

　　　　　　　　

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