教育の理想を求めて
どうする
物事には、始まりと終わりがある。何事も最初が肝心と教えられてきた。
まず最初に自分の考えや希望、意志をハッキリさせる。
自分の意志表示やハッキリと自分の考えを言えなければ、親父に怒られた。
親父は、江戸っ子だったからせっかちでグツグツしているとよく叱られた。
親父は、暴力が嫌いだったから手を出す事はなかったが、とにかくせっかちな人だった。
物事には、手順段取りがあり、通すべき筋があるとも教えられた。
最近、報告の意味をよく理解していない人が多くいる。
報告の目的は、報告相手(上司や同僚、そして、取引業者や部下等)を安心させる事にある。
組織を統括する者は、道筋がはっきりしない事を嫌がる。要は、段取り、手順といった過程である。
一つの仕事が始まりから完結するまでに、通常三か月くらいかかる。多くの仕事は一年以上かかる。その間、全体の仕事の進捗状況を管理するのが統括者の仕事であるから、
だからこそ、誰が今どこで何をしているかを報告しないと不安になるのである。
それをゴールにたどり着いてから報告しようとしたり、出発したばかりなのに結論に近い事を話したり、やってみないと解らない事を結論が出ているかの如く報告されたら判断を誤るのである。
どうすると同じ質問をされても、同じ事を聞かれているわけではない。
この点を理解している人が少なくなった。
どうする、どうすると聞かれるたびに物事を深化させていく。
大体、質問と言うのは、五段階ぐらい。即ち、どうする、どうする、どうすると五回聞かれると思っておけばいい。
まず最初に自分の考えを述べる。
最初のどうするは、自分がどうしたいか、自分の考えを聞かれていると思えばいい。その時は、自分の意志を明確にする。解っているでしょと言うのはない。
次のどうするは、何時頃とか、いつまでに何をするか具体的な目標や目処を聞かれていると思えばいい。
次のどうするは、責任者を誰にするか。主観部署はどこにするか。責任の所在を聞かれている。この場合、担当者まで指名する必要はない。
次のどうするは、どこから着手するか、始めるか、手を付けるかを聞かれていると思えばいい。
最後のどうするは、当座やる事。ここ一両日にやる事で一つの指示は完結する。
話は手順で落としていく。
同じ質問をされていると早合点したり、手抜きをすると見えなくなるから気を付ける。
例えば、社員旅行なら士気高揚のために社員旅行をしたいとか。やるやらないと言った意思表示をハッキリする。
次のどうするのは、秋には実施したいと思いますとか。
でどうする。とりあえず共済会の意見を聞きます。
最後のどうするで、了解が得られれば今日中に誰々と打ち合わせて明日朝にはご報告します。
手順に決めるというのは、どうするという質問ごとに一つひとつの項目を決めていく。
途中の質問に対して過去形が入ったら全てやり直しになる。
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