教育の理想を求めて

逃げるな


本当に、難しいです。一筋縄ではいかないんです。僕なんかは、学生時代からそれこそ四十年間彼らのような連中と付き合ってきましたからね。
あいつらは、学生時代に人生投げてしまっているんです。諦めている。どうせダメだって自人生投げていたら楽なんですよ。努力しなくて済むから。
ああいう連中とは共鳴共感から入っていかなければならないんですけれど、できる人からすれば、共鳴共感できるところが少ないんですよね。だから、頭ではわかっても我慢できなくなる。それは仕方ないし、我慢しない方がかえっていいです。
所詮どこまで行っても甘えなんですから。

明後日英語の試験だというのに、一生懸命数学の勉強しているんですよ。どうせ英語の勉強したって合格点とれるはずがない。かといって何もしていないと怒られる。とにかく、一生懸命数学の勉強をしよう。最初から諦めているんですよ。周りの人間から叱られたら、とにかく僕だって頑張っているんですよと言い訳をする。確かに頑張ってはいるんです。数学の勉強をね。
そうやって周囲の人間だけでなく、自分をもだます。

やる前から、やったって駄目だ。そのくせ、自分にできない事は認めたくないし、周囲な人間から馬鹿にされるのはもっと厭だ。
劣等感の塊の癖に気位ばかりは高い。救いようがないんでする。でもそういう連中を使って一人前の一生を送らせてやらなければならない。それが僕らの仕事なんです。
自分が諦めたら、もうおしまいです。どんな状況でも、部下がどうあろうとも前向きに、ただひたすらに前向きに取り組まなければならないし、これは他人には任せられない。それがリーダーなんです。エリート集団を率いているわけではないし、たとえエリート集団だとしても落ちこぼれいるんです。

誰も、自分の事認めてくれない、話を聞いてくれない、わかってくれないとぼやき続けて自分を慰めている。好きな女を前にして自慰をしているようなものだというのです(失礼)。

しかも、頑固。お前は、頑固だと言ったら、頑固に頑固でないと言い張ったとからかうんです。とにかく頑ななんです。

孔子の時代から誹られたのです。小人と…。でも彼等を生かさないと会社も社会もうまくいかない。
親父たちによく叱られました。やる前から諦められるのは、諦められるからだよと…。
親父たちの時代は、諦めたら諦めた時点で生きていけなかった。しかも、駄目になるのは、自分だけでなく、周囲の人間、家族も、友達も、親戚も、惨めにする。
今の時代は、落ちこぼれたって生きていける。世の中に拗ねたら、引き籠ってだっていられる。生かされる事は権利ですから。どこまでも人様に甘えて縋って生きていける。それも頭下げなくたっていいですから。逆に、世間様が助けさせてくれと頭下げに来る。
だから、努力なんてしなくなる。汗水たらして働くなんてバカバカしくなる。
ふてくっさって、何もしないで、自分にも、世間にも言い訳して、それでも生きていけるんですね。

みっともなさや、惨めさを引きづって、それでも世間が悪いと気取っていられる。
惨めや怠惰に安住するな。
結局、自分の人生を卑しめるだけだから、価値のない人生にしてしまうんですよね。傷つくことを怖れていたら、真実の自分なんて手に入れようがない。

お前は、俺に何を認めてほしいんだ。何をやってもダメで、根性なしで、ぐうたらで、怠け者で、口先だけで、気位ばかりで虚勢を張ってる奴として認められたいのか。それともやればできる。あれだけ頑張っているのだから必ず報われる。あいつは、男だ。指導者になれる。責任感も,頑張りもある。頼りになる人間だと認められたいのか。素直に、専務や大原の指示に従えば必ず状況を打開してくれる。もし後者だとしたら、俺はお前を慰めたりはしない。なぜならは、それが日本人だか


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