教育の理想を求めて

システム化に際して



我々は、システム化の本番は、機械を入れてからという事を叩き込まれています。
ともすると機械導入でシステム化は終わったと勘違いする人がいますが、機械を入れてからシステム開発は始まるのです。機械の搬入は終わりでなく、始まりなんです。

システム化は、何度やっても修羅場です。
システム化は、機械を導入した事で完結するわけではありません。

我々は、システムは卵のようなもので、黄身に部分と白身の部分からなる。機械は黄身の部分を言い、白身の部分はソフト、業務部分、即ち、運用組織部分を言い、機械化に際しては、システム部は、黄身に集中する事で、白身の部分がおろそかになる。その部分は、管理経営者層がリカバーしなければならない。

ハードの設置が終了したら直ちにシステム開発にかからないとシステムは陳腐化してしまう。

システム化は、ある意味でギャンブルです。やってみなければならないし、失敗すると経営の根幹を破壊する危険性がありません。

課別損益は、ミロクのシステムで可能だと言いますが、管理者は十分稼働していなかったと言っています。それは、機械上の問題ではなく、運用、組織体制上の問題であり、これは、システムの移行の目処が付き次第着手せざるを得ません。その下地作りは、並行してやらなければなりませんし、決算、予算と連動させる必要もあります。

システムは総ての業務のプラットフォームを構成する部分ですから、課別損益は、システムそのものだと言えます。

確かに、コストダウンやシステム更新は、動機かもしれませんが、財務システムの更新は、財務システム自体の目的が主です。その点を忘れると機械を入れただけで業務が完結したと勘違いする事になります。

また、昨今の技術革新は、単純に機械を入れ替えただけでこれまで不可能だったことが可能にもなります。
これらの事を考慮の上、これからの展望を立てていかなければならないと考えています。



初期設定の事で、初期設定によって爾後の計画はすべて制約を上けることになります。
だから、機械入れ替え時には、機械本体の事も重要だが、それ以前にシステムの初期設定を間違わないように確認する事です。
システムが、所定の機能を発揮するためには、初期設定を確認する必要があります。また、同時にエンドユーザーの希望や要望を予め聞いて後々困らないように設定をしておかなければならないと思います。
その為に、仕様を確定し、プットホームを構築するための事前処理が要求されると考えます。

ハード面の事がある程度目処が付いたのだから今度は、財務システムの位置づけや将来財務システムに何をさせたいのか。また、現時点で改善できることを再度原点に返って見直し、必要によっては、コード体系の変更などの打ち合わせる。

いくら今回緊急処置的に機械の入れ替えを優先したとしても、機械の入れ替えがすべてではなく。運用や体制の基本的な仕様の見直しを省略していいというわけにはいかないという事です。また、現時点で財務会計機にさせるか販管にさせるかが問題なのではなく。エンドユーザーが現時点でどのような要望を持ち、将来、何をさせたいのかの欲求を聞き取って基幹の部分がそれに対応できるかどうかの確認と、財務会計幾の位置づけを初期の段階で確立しておく必要があるという事です。課別損益を財務会計幾でせよと言っているのではなく。財務会計で処理するか販管で処理するかの目処を付けておく必要があると言っているのです。そして、その目処をつけるためにやるべき事に基づいてまず大枠のスケジュールを立てるところから着手しなさいと言っているだけです。現時点で無理に財務会計気にやらせるといった結論を出すのではなく。どのような道筋でどの段階で結論を出すかの枠組みだけは打ち合わせておきなさいという事です。

コストダウンによってシステムにかかる費用を抑制した場合必然的に開発側の負荷は上がります。ですからシステムのスペックを確認するのは必然的だと考えます。
いくらコストダウンを優先しても希望の機能が発揮できないのでは意味がありません。




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