教育の理想を求めて
筋道をたてる
仕事には筋道があって、まず筋道を立てて、明らかにしてから仕事に着手しなければ駄目だよとよく𠮟られたものである。
地図も見ないで、あるいは、確認しないでいきなり車を走らすなという事である。
タクシーなどは別であるが、そうでない人は、人を送れと指示された時、車を走らしてからところでどこへ行ったらいいのですかと聞くのは失礼である。
また、どうしたらいいかと聞いたら、車のエンジンを掛けます。次にアクセルを踏んで、ブレーキを外しますなんて応えた相手の質問に応えた事にはならない。
また、担当者に指示を出す場合、予めどの程度説明しておきべきかの方針を立てておく必要がある。
ある程度、筋道から説明しておいた方がいい場合や人もいれば、作業単位で指示を出した方がいい場合、人もいる。これ指示者の考え方、性格や担当者にもよるので一概にこうしなければならないという決まりはない。
ただ、基本的には直前ではなく、可能な限り早い時期に伝えておく必要がある。
直前になってそこ右折なんて指示を出すと運転手は運転に集中できず。また、無理な運転をしなければならなくなる。そうなると指示者に対する不信感として跳ね返ってくる。安心して運転をさせるためには、適切なタイミングで指示を出す事が求められる。
マネージャーというのは、この筋道を立てたり、管理するのが仕事なのである。
上位の人間が細々とした内容に口を出さない方がいいというのは、管理に徹することが難しくなるからである。マネージャは、道筋を明らかにし、要所要所を抑えるように心が゜ければいいのである。そのうえで、方針を明らかにして、実際に運転は、運転手に任せる。それでなければ信頼関係は保てなくなるのである。
一番いけないのは、筋道が通らなくなることである。だから、上位の者が横やりを入れたり、方針やルールを守らないのが一番控えなければならない事なのである。
上位の者は、方針とルールをきめ、後は手順通りに事を運ぶように管理するのが仕事なのである。
マネージャーは、自分が運転するわけではないのである。
マネージャーは、直接的に仕事を制御しているわけではない。マネージャーは、事務や手続きを介して間接的に仕事を制御しているのである。この点に関して誤解している者が多くいる。特に、日本人に多い。
事務や手続きは管理の手段である。故に、管理される側から見ると面倒くさい事である。だからと言って事務や管理の手を抜くとすぐに組織は機能しなくなる。管理は組織を運用する手段だからである。
管理と担当者は利益相反的な立場にある。
故に、マネージャーや責任者が担当者を兼ねるのは問題が多い。
管理者は、手順・段取りといった筋立てに専念し、実際に作業をするのは、担当者にした方が組織は機能的になる。
野球では、プレーイングマネージャというのもありますが、これはあくまでも特殊な例です。
基本的には、監督・コーチ・プレーヤーはここに独立していた方が何かとやりやすい。
一旦、担当節をを明確にし、権限を委譲して仕事を任せたら、極力、こまごまとした内容や作業に深いせずに、事務や予定(計画、日程、予算)管理によって間接的に仕事を制御するのが得策である。不用意に仕事に介入すると担当部署や責任者の自律性が失われる原因となります。
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