教育の理想を求めて
構想を練る。
構想を持てとか。
ビジョンが大切だとか言われるが、では、構想って何。ビジョンって何といわれるとハタと困る。構想とか、ビジョンの意味をきちんと答えられるものは少ない。
構想は練るという。そう、構想は練る事なのである。
例えば、料理を作ろうとして料理の構想を練る。
例えば、食事をしている時の情景を思い浮かべたり、会話を思い浮かべたりする。
それからどんな料理にするのかを思い浮かべてみる。
次に、料理の材料を思い浮かべ。
そして、料理を完成させるまでの工程を思い浮かべる。
この様にして構想を練り上げていくのである。
何の考えもないままにいきなり調理を始めてもうまく調理ができるかどうかわからない。
毎日料理を作っている人は別だが、たまに料理を作るような人がレシピの構想もないまま調理を始めても何ができるか保証の限りではない。
いわんや何百人もかかってやるような事業や何年にもわたって建設していくような建築物など何の構想もなく始めたらいつできるかも、何ができるかもわかったものではない。
構想というのは、計画だの、予定、展望、予想等の全体像を思い描く事である。
全体像というのは、基本的に段取りや手順、行程、過程の全体像と言える。
予定や計画の過程の全体像だから、あらかじめ想定しておく必要がある。
だから、構想を持てと言われるのである。
構想を作る際、気を付けなければならないのは、最初から具体的な絵を描こうとすることである。確かに、構想というのは、絵画的な要素がある。
絵を描く段取りに似ているのである。
いきなり白いキャンパスに絵の具を落とすのではなく、デッサンを描いたり、下書きをしたり、構図を考えたれするあたりから始めなければならない。
言い換えるとデッサンや下書き、構図あたりを構想と言えるかもしれない。
下書きや構図がしっかりしていないといい絵は描けない。
デッサンや下書きは、これから描こうとしている絵画の下地を構成する。
この様にして徐々に計画の全体を作りこんでいくのである。
一足飛びに全体は決められない。
だから、構想を持つ必要があるのである。
事業計画や旅行計画、予算、予定等もまずどんな計画にするか、構図を決め、下書きやデッサンをするところから始まる。
計画や予定を立案しようとしたら、下地で手順・段取りを組み。その上に日程を加える様にする。
さらに、構想を立体的にする為に、作業を洗い出してメンバーを選抜して、役割分担をし、組織体制を組み込んでいく。
構想づくりを円滑にする為には、マネージャーは、最初のうちはあまり内容には触れない方がいい。
始めは色を出さない方がやりやすいのである。発案者が最初に色を出すといろいろな思惑や考え方にとらわれやすくなる。
作業は、思惑にとらわれると進まなくなる。手順を決める前に細々とした内容に触れると段取りが取れなくなる恐れがあるのである。
また、あまり細かい内容にかかわると個々の部分に対する思惑が先行して全体の段取りが組めなくなる危険性がある。
また、手順・段取り、日程が定まらないうちに本論に入るとつまらないところで引っ掛かって先に進めなくなることがある。
相手によって段取り手順には違いがある。
人によって段取り手順も変えなければならない。
物事をあらかじめ決めてしまう人と、最後まで手を加える人がいる。
早めに決める人と最後まで決めない人がいる。
どちらがいいか悪いかではなく、性格の違いである。
しかし、段取り手順はおのずと変わってくる。
人に合わせて段取り手順を変えるのも仕事の内である。
意見や考え方があるかと言えば、意見や考え方が噴出する。言えと言うから言うのである。一度口に出せば収まらなくなる。
意見や考えを聞くのはタイミングが大切なのである。
頭から捕まったら進捗もへったくりもない。うまくいくはずがないのである。
手順、段取りには色がない。
色がない分、手順、段取りはさしたり抵抗を受けずに決められる。
決められるところから決めて、できるところから実行する。それが原則である。そうしないと話は進まないで話の話になってしまう。
手順段取りが決まったらそのうえで指図するのである。
段取りは決められるけれど段取り以外は決められない。
だから先ず段取り・手順から決めていくのである。
手順が決まれば日程が決まる。
日程が決まれば見通しが立つ。見通しが立てば算段ができる。
算段ができるという事は計算ができる事を意味する。
日程あたりまで来るとかなり構想ははっきりしてくる。
構想というのは、計画の全体像を指して言うのであり、個々の部分や結論を指して言うのではない。
手順に決めていくというのは、最初に手順を決めて決めた手順に沿って物事を処理していくことを言う。
過程には、一定の形や法則がある。
その形や法則が定石であり、先ず、定石を理解しておかないと全体を把握、制御することは困難である。
仕事には形がある。
一日の形、一週間の形、一か月の形、四半期の形、半期の形、一年の形、一生の形。個々の業務・事務の形(例えば、経理の決算処理の形)、管理の形、指示・命令・報告・確認の形。
また、仕事の段取りや手順といった過程にもいくつかの形がある。
予定や計画は、こういった形を組み合わせて段とっていく。その本にあるのが構想である。
仕事のできる人は、感心させられる程、よく見ている。
どこを見ているのか。基本動作を見ている。部分をみて、全体が推測されるからである。
基本ができていないと信用問題にも発展した。
経営者や上司が躾ができていなくて恥ずかしいというのは,基本が躾けられていない事を意味する。自分が子供の頃の会社は、基本に口喧しかった。会社だけでなく、家庭でも厳しかった。家庭で厳しくしつけられなければ、厳しく躾てくれる職場を選んだものである。
基本ができていないとだらしがないと信用を落としたものである。だから、日本の企業は基本を厳しくしつけをしてきたのである。
基本動作というのは挨拶とか、確認とか、報告で、そういった一挙手一投足が仕事全体を形作っているからである。今は挨拶一つとってもまともにできる人がいなくなった。
仕事は、姿形が大切なのである。一つ一つの挙手動作が理にかないきれいな形をしていたら仕事はうまく回るのである。
無用の用とか言って、勉強は、世の中に役に立たないことをお問えるとか強弁する。
人を愛することを教えないで、性教育をする。
なぜなら、愛することは教えられないが性は教えられるという論法である。
役に立たないことを教えて役に立たないことを教えない。
無法、無秩序な状態は自由な状態ではない。なぜならば、従うべき規範がないからである。規律のない自由はあり得ないのである。
言論の自由と言ってもおのずと規律は求められる。自分たちで規律が保てなくなれば権力の介入を許すことになる。
指示・命令が出なくなれば組織はバラバラになる。組織は指示・命令で動いているのである。
定石・手順
教育とは単純反復、繰り返しである
形式主義
形に学ぶ。形を学ぶ。形で学ぶ。
形を重んじる。
形について
物事には、順序
事前の準備
躾
執務要領
報告・連絡・相談
手順・段取り
形を重んじる
仕事を学ぶ
チームワーク・集団活動を学ぶ
段取りをとる
仕事の論理
井戸端会議と会議は違う
仕事には始まりと終わりがある。
基本
仕事の基本
報告書の書き方
企画書の書き方
物事には順序がある
組織的意志決定
仕事について
組織は情報系である。
事前の準備
躾
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