教育の理想を求めて
四季を感じる仕事
四季を感じない仕事はするな。
遠い昔、四季のない仕事はするなと誰かに言われたような気がする。
春夏秋冬。仕事には四季があるというのである。
その四季を感じながら仕事をしろと躾けられた記憶がある。
ところが最近、仕事をしてて季節を感じなくなりつつある。
デジタル化される中で季節が色褪せてきたのかもしれない。
携帯電話やパソコンと便利な道具が沢山できてきた。
しかし、便利になったが故に、仕事の根底にあるアルゴリズム、ロジックが失われ。仕事の段取りや前処理、後処理が疎かになり、雑になり、失われつつある。
それは、事から思考能力を奪うことでもある。
自分達の父祖は、四季を感じながら仕事をしてきた。
四季を感じるとは、自然と一体となって仕事をしてきた証でもある。
仕事の段取りを肌で感じる。
そういう肌感覚が仕事を洗練していく。
仕事には、本来、そういった動物的部分、動物的感覚が重要な働きをしていた気がする。
1年という周期、日本には、春夏秋冬の変化がある。
それは日本人が農耕民族である事の証でもある。
1月には、正月。
2月、初午。
3月、桃の節句。
5月、端午の節句。
7月、七夕。
7月から8月、盆。
9月、重陽の節句。十五夜。
12月は大晦日。
春には花見。
夏には潮干狩りや海水浴。
秋の月。
冬は、雪見。
師走は、、師を走らすくらい慌ただしく。
衣替えの季節は、春から夏へ、秋から冬へと季節が変わる。
秋の祭りに収穫を感謝する。
初詣で一年の計を占う。
四季を感じると言う事は、時間を肌で感じる事。
仕事の風を肌で感じる事である。
仕事の周期には、一生。
1年。
半年。
四半期。
一月。
一週間。
一日等がある。
この定期的な仕事の周期が仕事のリズムを作る。
仕事の周期は、1年を基本としている。
仕事で大切なのは、タイミングである。
1月の8月の話はするな。
4月に、12月の話をしても仕方がない。
人事にも、経理にも、営業にも仕事には従来四季があった。
仕事から四季が失われつつあるのは、仕事の自然との関わり、仕事の人間的、動物的側面が失われつつある気がしてならない。
仕事に四季を持ち込むのは、仕事に対するゆとりであり、潤いである。
仕事からゆとりや潤いが失われれば、仕事場は殺伐とし、人間関係もギスギスしたものになる。
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