教育の理想を求めて
優等生の憂鬱
優等生は、成績も良くて、品行も方正、いい子だと思われている。また、親や周りからも期待される。
子供は特に母親の期待に応えようと一生懸命になる。
優等生は常に、平均点以上を要求され、当人もそれを当然だと思うようになる。
そして、周囲の目から自分の弱点を隠そうとする。
いい子を装うようになるのである。
いい子を演じるようになるのである。
優等生にも優等生なりの劣等感がある。
優等生の多くは、最初から答えが決まっている仕事、与えられた仕事、一人で解決できる仕事、問題が設定されている仕事には力を発揮するが、その逆の事には、めっきり弱い。そう試験や学校の勉強のような仕事には強いが、答えのない仕事、自分が探し出さなければならない仕事、一人では解決できない仕事、問題から設定しなければならない仕事は苦手なのである。
しかし、それが苦手、弱点だとは認めたくない。そこに優等生の劣等感がある。
優等生というのは、自尊心が高い。
だから周囲の目をいつも気にしている。
人の噂も気になる。
しかし、優等生も人の子なかなか親の期待に応えられなくなったり、苦痛になったりもする。いつまでもいい子ではいられなくなる。できない事や解らない事に出会う。自分より優秀な人間にも会う。辻褄が合わなくなり挫折する。
優等生はちょっとした挫折にも弱い。自分が許せないからである。
皆から期待をされているうちに自分の虚像に振り回されるようになる。
外見と内面とが乖離してしまうからである。
段々性格も悪くなる。頭がいいから何となくそれも解る。
自分勝手で、自己中心、独善的。
何でもかんでも自分が中心でなければ、自分が一番でなければ気に入らない。
自分の周りが馬鹿に思えて独善的になり孤立する。
他の人とうまく意思の疎通ができない。
自分より優秀な人間がいるのが嫌だから、認められないから独り善がり独善的にもなる。
妬みややっかみも強い。
意地悪にもなる。
自分より優れた人を受け入れてしまえばいいのに・・・。
自分にもできない事がある事、解らない事がある事を認めてしまえばいいのに。
自分の弱点や弱みを認め受け入れればいいのに。
いい子になりきれない事を認めればいいのに。
自分は自分なんだと開き直ればいいのに。
自分をもっゆるして、嫌な自分、駄目な自分だって愛せばいいのに。
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