理想の教育を求めて

親に反発しても


親に反発しながら親に似る。
しかも悪い所ばかりが似てくる。
先生に反発しながら先生に似る。
上司に反発しながら上司に似る。

だから、反発するだけでは駄目なんだ。
確固たる自分がなければ駄目なのである。
確固たる自分ができれば、似たくても似てこない。
なぜならば、どんな時にも確固たる己があるからである。

お前は、お前で良いんだよ。
お前はお前にしかなれないのだし。
お前は、お前で十分魅力的だ。素敵だよ。
俺は、素のお前が好きなんだ。本当だよ。
飾り立てた所で、自分をただ隠しているだけではないか。
肩の力を抜いて、本来の自分を取り戻しさえ出来れば、必ず上手くいくさ。
だって、お前らしい生き方しか出来ないんだから。
お互いに愉快な話をしようよ。心から笑い合えるようなね。
作り笑いなんてしないで、ふとした時にお前の自然な笑顔が俺は好きだよ。
哀しそうな顔しないで、うつむかないで、そう、キッと前を見ようよ。
お前の目の前には、お前が生きていく道しか見えないのだからさ。

どうせ反発するのなら、自分を取り戻せるような反発をしよう。
やけになって自滅したり、当てつけのような反発は最悪だよ。
失敗を怖れるより、失敗しても自信に結びつくような失敗をしよう。
あいつが言ったからとか、俺は厭だったなんて最初から言い訳をするようなことは辞めよう。
だって自分の人生だもの。
親の言いつけに従ったとしても、上司が悪くても、先生の教えが悪くても、
自分さえしっかりしていれば、必ず役に立つことはあるさ。
自分を見失わなければね。
兎に角、前を見ようよ。前を見ようよね。

脚下照顧。




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