教育の理想を求めて
地図の書き方
以前読んだ本で最近の子供達は地図の書き方を知らない。地図が書けないと言う一節があった。
普通、地図を書く時、スタート地点とゴール地点を書いて、その上で過程を書く。
ところが、今の子は、いきなり過程を書き始めるのだという。
そのために、スタートもゴールも一枚の紙に描ききれなくなるというのである。
そして、仕事の仕方も同じだと結論づけていた。
つまり、仕事をする際も予め段取りや手順を決めないで目先の作業に着手して、仕舞いに自分が何をしているのか解らなくなり、途中で放り出してしまうと言うのである。
或いは単純に仕事を積み上げていとも簡単にできませんと断ってくると言うのである。
つまり、高所対処から物事を見て、物事を組み立てる事ができないという事である。
最近の部下の仕事を見ていると地図を書くどころか、何も準備しないでいきなり着手して訳解らないと大騒ぎしている。
それでは、地図も、準備も何もしないで山登りをするようなものである。
遭難しない方がおかしい。
山登りをするなと言っているのではない。
チャンと地図を用意し、準備した上で山に登れと言っているのである。
地図をよく見て、しかも入念に準備しても、例えベテランでも山は遭難する事があるという。
仕事も同じである。
仕事をなめるなと言いたい。
先ず、正式のスタートラインを決め。その上で正式のゴールを設定する。
その上で要所、要所に中継ポイントを定めその間の道筋を読むのである。
むろんそれだけでは終わらない。
スタートライン前後のポイントを定め、又、スタートラインに辿り着くまでの道筋も明らかにしておく必要がある。
組織的な仕事はひとりだけの問題に留まらない。
ひとりの身勝手な行動は組織全体を遭難、破綻させてしまうのである。
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