厳しさ
甘くすることは容易い
厳しくすることで辞められたという事はないが、甘くしたことで辞められたという経験は多くある。厳しくしている時は気が張っているが、優しくするとどうしても相手に対して甘くなる。
それが相手に伝わってしまうのである。
厳しくしていると疲れてくる。
そうするとついつい優しくなるのである。そうすると辞めてしまう。
人を育てるというのは、真剣勝負である。
優しくするのは容易い。相手が自分のことをどう思っているかを気にしたら、厳しくなりきれない。相手を育てたいと一心があると相手が自分のことをどう思っているかなんて気に掛けているゆとりはなくなるのである。
だからといって厳しいだけでは人はついてこない。
本心から相手のことを思ってやることである。
自分の考えややり方を相手かまわず押しつけても本人の為になるとは限らない。
人は皆違う。個性があるのである。
相手のことを考え、よく相手を観察しその人その人に会った指導方法を採らなければならない。
褒めることで伸びる子もいれば、突き放した方が良い子もいる。
でも何より大切なのは、自信を持たせることである。
だから相手のプライドを傷つける言動は厳しく戒めなければならない。
叱るのであって罵倒するのではない。
怒るのでもない。
相手をよく見るのである。相手と向き合うのである。
他人に厳しくする為には、自分対しても厳しくなければならない。
多くの指導者が禁欲的になるのは、厳しくなければ人を導くことかできないことを知っているからである。指導者は自身を手本とせざるを得ない。だからこそ自分に厳しいのである。
ある意味でいじめていじめて鍛え上げるのである。
今は放任とか個性とか意志と言って厳しくすることに否定的である。
しかし、自由というのは自分に対して厳しくなければ成就できない事のである。
自由は放縦ではない。
自由は意志である。
自由を求める者は厳しい師を求めるべきである。
褒めるというのはかえって難しい。
闇雲に褒めても、相手はかえって侮辱されたと受け取られかねない。
相手が気がついていないけど、確実に相手が自信を付けられる、回復できるポイントを見つけて褒めなければならない。
教育の場は道場である。
真剣に向き合わないと、相手の人格をメチャメチャにし、人生を狂わし、相手の命を絶ってしまうことすらあるのである。
厳しくしても部下に背中を見せられるかが大切なのである。
現代の教育の現場では厳しさは悪であるような受け止め方である。
しかし、真剣に子供達を導こうとしている者は必然的に厳しくなる。
厳しい者は自分にも厳しいのである。
最近は礼節なんてどうでも良いという風潮ですが、人をどう遇するかは、社の品格の問題です。
自分達の気持ち、恩義をどう表現するか、そこにこそ本心があると思うのです。
口だけでなく、態度姿勢でものを覚え込ませていくのも大切ですから。
経営は技術ではなく心だと思うのです。
今し、何でもかんでも技術です。
礼節だって士気高揚の為の技術だと教えています。
僕はそれでは心がこもらないと思います。
単なる技術だとして
いい加減にすればいい加減になってしまいます。
我々の会社は販売会社なんですね。
そして、僕は、営業は技術でなく、心だと思っているんです。
心を込めて販売をする。
僕は、一番最初の客は、自分の上司だと思えと指導しているんです。
上司一人満足させられずに、他人であるお客様を説得できるかと思うのです。
私は、上司は、最初のお客様だと思うのです。
上司に納得のいくサービスができなければ、とても外には出せないと思います。
上司に心のこもったサービスができなければ、成功しません。
上司に対して手を抜くようではとてもとてもです。
取引相手がお見えになった時、お客様が一人でお休みになりたくなった時、自分達はどうしたらいいか、
それを一人一人が考えて行動できるようになった時、我が社は、本当に販売会社になれるのだと僕は思うのです。
ですから、その点、上司は厳しくどしどしと叱らなければなりません。
専務は今何でもかんでも技術、テクニックだと教えられています。
僕は心を学んで欲しいのです。
営業の心を学んで欲しいのです。
お客様、取引相手を利用するのではなく。心を一つにして生きていきたいのです。
会社経営は、部下の人生の一切合切を引き受ける事なんだと僕は思うのです。
特に、うちのような会社は、訳ありの人間ばかりですから。
殆ど優等生なんていませんよね。
会社は、社会の縮図というか、だから、社長なんて聞こえは良いですけれどゴミためのようなものですよ。
駆け落ちしてきた奴とか、いかがわしい宗教にかぶれてたり、女たらしとか、
同僚の女房や女子社員全員に手を出した奴とか、韓国の女に入れあげて会社の金を使い込んだ奴とか、
なぜと思いますけど、そういう人間の業みたいなものを背負い込んでいくしかないんですね。
だから、自分もそういう世界に足を突っ込むと奈落の底に落ちていくしかない。
それでいて、おまえ俺の酒飲めないのか、据え膳食わねばの世界でもありますからね。
大将を守る為には体を張らなければならない場面もある。
修羅場ですよ。僕の部下は、よくやってくれてもいますし、足りないところもある。
側近には、自分を怖がらせていた方が良いからそれなりの対応しておけよと。
下がなめてくると怖いからなと言っておきました。
一回いっかいが真剣勝負なんだと言ってます。
だから、第一勘に従って決断しろ。
迷うな。
間違って失敗したり、恥をかくならかけ、そうして体で覚えろと指導しています。
恥はかいて知る事。
恥をかいた事のない者は恥知らず。
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