どうにかするのか、どうにかなるのか


どうにかするのか、どうにかなるのか。


「どうにかするのか。」
「どうにかなるのか。」
言葉にすると「す」の「な」違いだけれど、
意味するところは全然違う。
どうにかするというのは、意志の問題だが、
どうにかなるさというのは、成り行きの問題である。

世の中には、どうにもならない事が多い。
しかし、どうにもならないと言って諦めていたら、道は拓けない。
どうにかしなければならないと思ったら、
とうにかするしかないのである。
どうにかなるさと、幸運や助けを待っていたら、どうにもならなくなるだである。
ところが、戦後、何の苦労もなく育った人達は、どうにかなるさと
楽を決め込んでいる。
そして、どうにかなるさと言う気持ちが国中に蔓延している。

そうこうしているうちに助けられる人間もいなくなる。
親が助けてくれるうちは良いが、助けてくれる親がいなくなった時、
どうになもならない状態が待っているのである。

引きこもりの子供の事を心配している高齢者が増えている。
そうこうしているうちに引きこもりをしている子供達までが高齢化してくる。
親は俺がいなくなったらと心配しているが、子供は、親がいなくなったら、生活保護を受ければ良いと強かに楽観視している。

親はどうにかしなければとあがいているが、
子供はどうにかなるさと、たかを括っている。
その結果、生活保護を受けている物が急増している。
ただでさえ厳しい財政を生活保護費が圧迫し始めている。
それても、多くの人はどうにかなるさと現実を直視しようともしない。

段々、どうにもならなくなってきている。
どうにもならない事態が近づいている。



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