何を学ぶべきなのか。


何を学ぶべきなのか。


 何を学ぶべきなのか。
 人間、自分一人では生きられないことを学ぶべきなのである。
 そして、助け合って生きる術を学ぶべきなのである。
 人は、一人では生きていけない。
 しかし、人の心はままならない。
 何を学ぶべきなのか。
 人の心を学ぶべきなのである。
 ままならぬ人の心を学んだ時、自らに克つことを学ばなければならなくなる。
 自らに克たんと欲すれば、自らを学ぶ必要が出てくる。
 己に克つためには、己の弱さを知らなければならない。
 自らに克たんとして、自らの弱さを知った時、自分の限界を知る事になる。
 自分の限界を知る事は、自らを越えた何者かの存在を知る事になる。
 その何ものかを信じ、敬い、怖れることを学ぶのである。
 神を信じ、神に祈り、神に救いを求め、神に許しを請い、神に助けを求める事を学ばなければ、生きる真実を体得することはできない。

 克己復礼こそ、学ぶべき本義であり、目的である。

 私は、個人主義者である。個人主義だからこそ、自分一人では生きられないことを学ぶべきなのである。
 個人主義は、独善主義とは違う。自立した個人を前提とする思想である。
 自立した個人とは、ただ一人存在する者ではない。
 人間関係の中に自らを位置付け、自らの判断で生きていける者をいう。
 他者との関係を認識できない者を個人主義者とは言わない。
 全体の中に自らを積極的に位置付けられる者を個人主義者という。

 そして、自らの則(のり)に従うことを学ぶ。
 それが教育の本義である。
 則ち、克己復礼こそ学ぶべき事なのである。
 それこそが教育の目的でもある。



神へ




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